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『タカノハダイ』は姿、形から鷹の羽をイメージした標準和名で、宮崎県ではヒダリマキの俗称で呼ばれています。この名称は西日本各地でも呼ばれている県が多く、斜めに走る縞が呼び名に関係したものと考えられていますが、その由来はよくわかりません。ちなみにお隣の中国では鷹班鯛の名前もあるようです。またこの他に黒く太い斜め縞の9本ある「ミギマキ」と8本の「ユウダチタカノハ」と呼ばれる近縁の種類もいますが、どちらも尾鰭の斑紋はありません。
今回の主役の「タカノハダイ」は磯魚の代表ですが、雑食性の魚で海藻を餌としている場合、料理の仕方次第では海藻臭く食べられないという場合もあります。また、骨が太く、また鋭い背鰭、臀鰭などから猫でも食べないという意味で「ネコマタギ」の名前で呼んでいる地方もあります。しかし、料理次第では刺身、味噌汁で食べるととても美味しい魚といえます。
「タカノハダイ」の分布は国内では千葉県以南の暖海域に生息し、台湾、東シナ海まで分布します。生息場所は水深20〜30mの岩礁地帯で、ミギマキ等の他の仲間の魚はこれよりまだ深いところに生息しています。
産卵期は10月〜2月の秋から冬にかけてで、生まれた卵はマダイ等とほぼ同じ1mm程度の分離性浮遊卵です。通常24〜48時間程度で孵化した子供は沿岸域の海面の潮目付近で浮遊生活をしながら成長します。プランクトンネット等で10月〜2月頃まで数ミリから10ミリ程度の稚魚が採集されます。その後、成長とともに沿岸の岩礁地帯へ移動しますが、5cmサイズの頃はまだ縞模様がなく体の側面は銀白色をしています。初夏の頃青島や白浜の鬼の洗濯岩周辺のやや深みで見られる10cm近くになると読者の皆様もご存じのように親の模様と変わらなくなります。
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