地球は蒼くて
きれいな惑星だった

20××年、人工増加により日本は食糧不足に陥った…。
なんとか日本政府が食料問題を完全に解決していたのは、2年間という束の間。
そして、国内戦争が起こった。終戦から8年後、犯罪は急増し、日増しに増えていった。
 
「あぁ、眠たいなぁー。」 
「もうっ、勇気はいっつもそれだね。」
「るっせーなっ。たくぅ!」 言葉としてきつい言い方ではあるが、2人は仲のいい恋人同士だったから、許し合えた。 それを更に信頼関係が支えていたのだ。 それはつまり、こんな日々でも希望や幸せがあると思えた理由だった…。
 
戦後でも幸い学校と呼ばれる場所があったから、就職することを目指していた人がこの日本にも数多くいた。
学校の教師、前川が言うお決まりの言葉 「今日はここまで。 ゆっくり帰るように。」
普通なら気をつけて帰れよというのだろうが、日々あらゆる場所で気をつけて生活しているのだから、それを言うまでもないのだ。 ゆっくり帰れと前川がいうのは地盤などが緩み危険な状態のところも多いからだと予測される。
 
下校の時、何度か美帆と話したことがあった。
「卒業したらどうするんだ?」
「やっぱり就職かな。」
「何になるんだ?」
「そうだなぁ、なれるんならなんでもいいよ。」
「はっきりしないよなぁ…。まぁ、なるようにしかならないか。」
事実、世の中はそんなに甘くなかった。 その日から約1ヶ月経つと、犯罪は多発しはじめた…。
 
ある日の学校で前川が話を始めた
「今日限りで学校が閉鎖になる。 俺も教師をやめることになった。」
… … …
「就職目指してがんばってきたのに…。」
「シャレにならない!」 俺達はそんな言葉を口にしたのを憶えている。
 
政府の決定、その一言で人々が扱われることは非常に悲しいことだけど、それはどうにもできない仕方のないことだった。
 
これからも争いが増えてくると誰かが予想した。何人もがそれに賛同していた。
生活においての危険度も増してくるだろうということで、仲のいい友達5人でグループを作った。
群れることで、寂しさと未来への不安をまぎらわせていたのかも知れない。

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